塩飴の倉庫 令嬢と護衛の話19 忍者ブログ
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余談


事件半年後、休校となっていた学園は開校する旨を全生徒へ通知を送るが、そのまま退学するものが後を絶たなかった。
皇太子、公爵家嫡男、公爵家令嬢と上位階級の子息子女が相次いで学園を離れた為である。
貴族階級の上位に当たる彼らと、学生時代で顔繋ぎをしようと思い描いていたにも関わらず、大した成果が得られなかったと憤慨する貴族が多数、学校へとつめかけた。
金を積めば誰でも入学できる、そういったセキュリティの甘さが今回の事件を誘発した訳でもあり、学園側は謝罪するほかなかった。
 多額の寄付が出来るということは、それだけの資産があること=身分がある、という先入観故に学園は徹底した生徒の身辺調査を怠っていたのである。

それ故にアメリア・シーリスは入学できた。

今後、学園側は入念な身辺調査と共に、入学する生徒への学力試験に高い水準を設けること、並びに学園内に更なる監視体制を付けることを約束した。
元々、男子校、女子校と別々の学園で学ぶのが常であったこの時代に、共学という斬新な方針をとった学園では、夜会以外に接点のなかった貴族階級の子息子女達は、節度のある距離をとりつつ学園生活を過ごしていた。
しかしながら大抵は婚約者がいる貴族階級の彼らの間で、婚約者以外と恋に落ち、肉体関係に陥るというスキャンダルが数は少ないながらも発生していたのである。

余談終了
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